その言葉に、あたしは少し言いにくいながらも健に言った。
「来月、翔太の誕生日なの」
「あ、そ。で、バイト探してるわけ?」
「うん。なるべく翔太が喜ぶものあげたいじゃん」
「あー…なのに、勇斗くんがバイトを許可してくれないんだ?」
「そうそう。そういうこと」
あたしが健の言葉にそう頷くと、健は「なるほどねー」なんて言いながら、寝転がっていた体を起こす。
お前の魂胆はわかった、と。
「え、」
「つまり、アレだろ?バイトをしたくても勇斗くんが許してくれないから、どーせ俺から勇斗くんに説得してほしいんだろ?世奈は」
「!」
健は完全にあたしの心を見破ると、「違う?」と自信満々であたしを見遣る。
……大正解です、先生。
あたしは健の言葉にニヤリ、と独り不敵な笑みを浮かべると、健に言った。
「そうそう!そうなの!やっぱり健は話が早い!だって兄貴ってばあたしが何言っても全然っ、」
しかし…
「断る」
「…は?」
「俺、部活で忙しいんだよね。ただでさえ試合が近いし」
「!」

