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そして、その翌日。
昼休みの屋上で、あたしは健と一緒にいた。
兄貴がなかなか許してくれない、バイトのことを相談するために。
2月にしては清々しく暖かい青空の下で仰向けに寝転がる健に、あたしはその隣で座ったまま言う。
「ね、保護者の許可無しでバイトできるところって、ないのかな?」
あたしがスマホを弄りながらそう聞くと、健が言った。
「ねぇだろ。んなもん」
「…ですよねぇ」
それはまぁ、ばっさりと。
わかってはいたけど、あっさりそう言われて、それまでにあったあたしの中の希望が一気に小さくなる。
……けち。
あたしがそんな健の言葉に不貞腐れると、健が視線だけをあたしに向けて、言った。
「…なに。お前バイト探してんの?」
「うん」
「何で」
「え、何で?それ聞くの?」
健の言葉にあたしがそう言うと、「そりゃあ聞くだろ」と当たり前のように健が言う。

