兄貴がイケメンすぎる件


「…へ、」



その思わぬ翔太の言葉に、一方のあたしは思わず腑抜けた声を出してしまう。

しかも…目の前には、クックッ、と笑いを堪えている様子の翔太がいて…。


あたし…もしかして、遊ばれた?


それに気づいた直後、あたしは少しの怒りと恥ずかしさを覚えてソファーから起き上がった。



「っ…も、どうしたのかと思ったじゃん!最悪!」

「や、ごめんって。だって世奈ちゃん可愛いからさ、」

「いきなりだとビックリするでしょ!心臓止まるかと思った、」



あたしはそう言って翔太から目を背けると、ぐっとオレンジジュースを飲み干す。

…ああ、緊張したら喉渇いちゃったな。

もー、こんなの心臓に悪いよ…。




しかし、あたしが独りそう思って心を落ち着かせている後ろで…

翔太が独り小さく呟いた言葉を、あたしは知るよしもない。



「……危なかった」



もう…我慢の限界ってヤツかな?

…一瞬、理性が吹っ飛んだ…。