結菜さんはあたし達の前にコップを置くと、そそくさとリビングを後にする。
「あれ、結菜さんは飲まないのかな」
「いいよ世奈ちゃん。結菜はオレンジとか柑橘系が苦手だから」
「あ、そうなんだ」
あたしは翔太の言葉にそう言って、そのオレンジジュースを早速飲む。
ちょうど喉が渇いていたから、美味しい。
そう思って、二口目を飲んだあと、
「ね、翔太。知ってた?オレンジジュースって、疲労回復に良いんだって」
何気なくあたしがそう話すと、その時ふいに翔太の腕があたしの肩に回ってきた。
「…!」
その翔太の腕にあたしが少しビク、と反応すると…それを見逃さなかった翔太が言う。
「ビックリした?」
「っ、ううん。平気」
「ええー。ほんとかなぁ」

