「ん、いいよ。どこ寄るの?」
「え、えっと…」
あたしはその問いかけに少し考えると、言った。
「…おもちゃ屋さん!」
…………
近くの商店街のなかに、一件おもちゃ屋さんがある。
普段は滅多に入ることがないし、ここに翔太と来たこともないけれど、翔太の欲しいものを改めて確認したくて、ここを選んでみた。
そこはゲームも扱っていて、ゲーム機本体からソフトまでがずらっと並んでいる。
あたしが思うに、いま翔太の欲しいものは…
「…ね、翔太」
「…」
「…、」
たぶん、ゲーム機本体だ。
あたしが翔太の名前を呼ぶと、翔太はやっぱりそれをじっと見つめていた。
そして、一方のあたしは遠目から値段を確認するけど…
……三万越えてる…。
やっぱり、バイトをしなきゃ今のあたしには無理すぎる…。
兄貴ぃ~。

