「どうしたの?」
「え、」
翌日。
昨日の女子会での話を思い出しながら横目で翔太を見ていたら、やがてその視線に気がついた翔太が、不思議そうにそう問いかけてきた。
その言葉に、あたしはまさか気づかれてたなんて思わなくて、思わず少しびっくりして言う。
「あ、いやっ…なんでもない」
「?」
あれから…あたしはマンションに帰るなり独りでずっと考えていたのだ。
あたしと翔太は付き合ってるんだし、それはきっとこれからも同じだから、たぶんいつか近いうちにそういう甘い日が来る…と。
けど、その日っていったいいつだろう。
翔太の気持ちは?
……そう考えているうちに、気がつけば今はもう下校時間。
今日も二人で、いつものように並んで帰る。
あたしはまたチラリと翔太に目を遣ると、言った。
「ね…ねぇ、寄り道して帰らない?」

