兄貴がイケメンすぎる件


あたしが少し言いにくいながらもそう答えると、皆がその言葉に驚いて…言った。



「えーっ!?もうそんなに経つの!?」

「え、じゃあ半年の間にキス以上のことは無しってことだよね!?」



そう言われ、ふいに隣にいた友達に「世奈!」と肩を掴まれる。



「…な、何でしょーか…」

「言っていい?翔太くんが可哀想!」

「!」

「世奈のことが大好きで毎日あんなに溺愛してるのに、半年もずーっと我慢させられてるなんて!」



友達のそんな言葉に、なんとなく心のどこかで同じことを気にかけていたあたしは、何て言っていいのかがわからなくて言い訳ができない。

いや、で、でも…付き合ってるからってそんな無理には……ねぇ?

そもそもそういうのって、お互いの気持ちとかタイミングが大事…だと思うんだけどなぁ。


そしてあたしは、そう思うと同時にふとあることを思い出した。


………来月の、翔太の誕生日。

タイミングを気にするんであれば、やっぱりその日なんだろうか。


だけどあたしは、恥ずかしくて皆に言った。



「あ、あたし達はまだまだかな~。なんか怖いし」



あたしはそう言うと、目の前をお菓子を食べてなんとかその場を誤魔化した。


……翔太は、本当のところどう思ってるんだろう。