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それからあたし達は三人で帰ると、途中で健と別れて翔太と二人きりで歩いた。
翔太のマンションは全く逆の方にあるけれど、今日はこうやってあたしのマンションまで送ってくれている。
しばらくは手を繋ぎながら色んな話をしていたけれど、途中で翔太がスマホを取り出して、言った。
「ね、見て見て」
「?」
「さっきの体育館で、上から撮ってたの。僕のために頑張る世奈ちゃん」
「!!えっ」
翔太はそう言うと、「これからは何かに落ち込んだりしたらこの動画を見ることにするよ」なんて嬉しそうに笑う。
ってか、ちょっと待って。
動画とか撮ってたの!?
あたしはそう思ってビックリすると、あわせて翔太のスマホを覗き込んで言った。
「と、撮ってたの!?あんなにボロボロなあたしの姿を!?」
「もちろん!見てるうちにだんだん感動してきちゃってたんだもん、一生懸命の世奈ちゃんが可愛くて」
「!」
「あ、写メも撮ったよ。悔しそうに相沢さんを見る世奈ちゃんなんて、サイコーだったんだから」
翔太はそう言うと、本当に悔しそうにするあたしが写った写メを見せてくる。
ってか、よく見たらもう待ち受けにしてるし!
それ、嬉しいけど何か恥ずかしい。超恥ずかしいから!
「ま、待ち受けになんてしないでよね!」
「え、無理無理。もう絶対変えないもん。僕、世奈ちゃんのこと愛してるから」
「!!…~っ、」

