あたしのその言葉に、翔太はすぐに頷いてはくれない。
…元に、戻らないかもしれないってこと…?
それだけは無いよね?
でも翔太は少しだけ黙ると、また口を開いて言った。
「…ごめんね。この前世奈ちゃんのお兄さんに会った時…僕口では散々強がり言ってたけど、正直言うと今は自信が無い」
「!」
「だって世奈ちゃんのお兄さんはあんなにカッコ良くて、それに世奈ちゃんの話じゃ、何でも完璧に出来てしかもマンションで世奈ちゃんと二人暮らしをしてるじゃん。
それに、義理のお兄さんでしょ?
……それを思うと、相沢さんはずっと世奈ちゃんのことを想ってて…」
凄いなーって…。
翔太は最後に呟くようにそう言うと、辛そうにため息を吐く。
でもあたしは、翔太が結局何を言いたいのかがわからなくて…
どういうこと?
あたしがそう思って首を傾げていたら、翔太が言葉を続けて言った。
「世奈ちゃん」
「?」
「お兄さんとは、本当に何もないの?」
「…え、」
何って?
「……恋愛、とか」
「!」

