兄貴がイケメンすぎる件



今日の翔太は、何故かやたらあたしに冷たかった。


あたしが話しかけても反応が薄いし、いつもみたいにカワイイ笑顔が無い。

それよりかあたし以外の女子生徒たちにばかりやたら優しくて、あたしはそんな光景をいっぱい目にして嫌になって…


…もしかして、わざとやってる?

やっぱり何か怒ってる?

それとも、兄貴に会ったから何か変わっちゃったのかな…。


独りでそんなことを考えてため息をついても、何も変わらない。

しかもそんなあたしと翔太を見て、周りの生徒が気づかないわけなくて…。



“翔太くんもしかして、工藤に飽きたんじゃないの?”

“え、あたしは別れたって聞いたけど”

“でも工藤がしつこく翔太くんにつきまとってるってマジ?”



…なんて、そんな陰口を叩かれる始末…。

だからあたしはやがて放課後になると、思いきって翔太に声をかけた。



「ねぇ翔太!」

「…」

「翔太ってば!ちょっと聞きたいことがあるんだけどっ…!」



…しかし、そう声をかけても翔太はなかなか振り向かない。

もしかして聞こえないふりしてる?

そう思って泣きそうになっていたら、やがて翔太はふと立ち止まって…やっと口を開いた。



「世奈ちゃん」

「!」



でも、その言葉は……。



「ごめん。僕、


しばらく世奈ちゃんと距離を置きたい」