……何か凄く、フクザツ。
そう思いながらも、あたしはその光景から目を逸らすと先に自分の席に向かう。
机に鞄を置いて椅子に座ると、そこへ美桜がやって来て、言った。
「おはよ、世奈」
「あ、おはよ」
「なんか…世奈が可哀想。アレ」
「…」
美桜は来るなりフクザツそうにそう言うと、翔太の方を指差す。
だけどあたしは平気な顔をして、美桜に言った。
「あたしは大丈夫だよー。だってあの翔太だもん。これくらいは我慢しなきゃ」
「でも…」
「いちいち気にしてたら、翔太の彼女は務まらないよ」
それにあたしだって…あんまり翔太のこと責められないし。(健のこともあるから)
それは言わずにあたしが笑って平気な顔をすると、美桜は「世奈が言うなら」とその光景から目を逸らした。
…そう。大丈夫。
きっと、心配することはないんだ。
あたしは何も気にしてない。
あたしはそう自分に言い聞かせると、これ以上不安に思わないことにした。
でも……

