兄貴がイケメンすぎる件



…あれ?なんか、いつもと違う…?


そんな翔太にあたしは一瞬そうやって気がつくけれど…でも、朝だから眠たいのかもしれないし。

別に珍しいことでもない。

でもあたしが靴を履き替えていると、いつもだったらあたしが履き終わるまで待っていてくれるはずが、今日は何故か先に教室に向かって行ってしまった。



「あ、翔っ…ちょっと待ってよ!」

「……」



そんな翔太に慌てて靴を履き替えると、あたしも駆け足で彼の横に並ぶ。

追い付くなりチラリと斜め上のその横顔を見遣ってみるけれど…その表情の見た感じは別にいつも通り、変わりはない。

そのことにちょっと安心して、やっぱり気のせいか…とあたしがまた前を向くと、その時翔太が言った。



「…世奈ちゃん」

「うん?」

「あれから、お兄さんとはどう?ちゃんと仲直りできた?」



翔太はふいにあたしにそう問いかけると、先に階段を上ってすたすた先を急ぐ。


…何か今日の翔太、歩くの速い。


あたしはそう思いながらも、翔太に必死について行きながら言った。



「うん、大丈夫だよ。ふつーに仲良くしてる!」

「…っそ、」