「よ、よろしく…」
…無駄に顔が整ってるの何なの。
さっきのこともあって、あたしが目を合わさずにそう言うと、早月くんは突如「かーわいー!」とか言って叫び出した。
やめてよもう恥ずかしいなぁ。
周りにいる女子達の視線が痛いくらいに突き刺さってくるけど、そんなのは無視無視。
気にしたところでキリがなさそうだし。
あたしが早月くんから視線を外したまままだスマホを弄っていると、懲りないそいつは言葉を続けて嬉しそうに言う。
「やっばい、高2になってすぐ運命の出会いを果たしたっぽい」
「!?…は、」
あまりにも早月くんが独り言のように変なことを言うもんだから、あたしは思わず持っていた携帯を落としそうになった。
だけど慌ててそれを支えて、びっくりしてそいつを見遣る。
「…あたしはそう言う風に思ってないけどね」
あたしが思ったことを素直に口に出してそう言えば、「これからそう思う日が来るかもよ」って返された。
ってか、運命って…。
早月くんって女子みたいなこと言うなぁ。

