兄貴がイケメンすぎる件



その低い声に、またしてもあたしは恐怖で肩をビク、と震わせる。

そしてすぐに目を逸らしてしまったけど…



「世奈ちゃん、」



そんな翔太の声に、あたしは再び翔太と目を合わせて言った。



「…あたし、翔太のことがちゃんと好きだけど、」

「…」

「健は、幼なじみとしてすっごく大切なんだよ」

「!」

「幼稚園の頃は仲が良かったけど、つい最近までずーっと仲悪いままで…。でも、やっと今は元の関係に戻れてるの。

表には出さないけど、あたしとしてはそれが凄く嬉しいんだよ、」



あたしはそこまで言うと、いつの間にか堪えきれずに溢れ出ていた涙を拭う。

そしてちょっとびっくりしている翔太に、あたしは言葉を続けて言った。



「っ…翔太のこと、不安にさせてごめんね。それはもう何回でも謝るから、」

「…」

「だから…お願い。健に近づけなかった頃に戻らせないで。もう寂しい思いはしたくない」



あたしはそう言って、翔太から視線を外して下を向く。

…翔太の目の前で泣くのは、これで何回目になるのかな。


そう思っていたら、やがて翔太が言った。