兄貴がイケメンすぎる件



あたしはそう言うと、翔太に「それはそうだね」って言ってほしくて必死で翔太の目を見つめる。

翔太は優しいから、わかってくれるはずだ。

そう思っていたけど、次の瞬間翔太が低い声であたしに言った。



「じゃあ、ついさっきまで相沢さんの部屋で二人きりだったんだ?世奈ちゃんは」

「!!」



その声と言葉に、あたしの身体が思わず強ばる。

あたしの目を真っ直ぐに見つめる翔太の目がコワイ。

そう思っていたら、翔太が話を続けてあたしに言った。



「答えて、世奈ちゃん。ずっと二人きりでいたんでしょ?」



その問いかけに、あたしは翔太の目を見れずに「…うん」と頷いた。

……別れを告げられたらどうしよう。


そう思っていた時…



「携帯出して」

「え、」



翔太が突然あたしにそう言った。



「け、携帯?何で…」



翔太の言葉に困惑していたら、翔太が少し怒ったような口調で言う。



「いいから早く出して」

「…」



その言葉にあたしが渋々携帯をポケットから取り出すと、それを翔太にすぐに奪われた。



「!」



でもその瞬間、翔太はもう1つあることにも気づいてしまう。




「…ペアリングは?」

「!」

「今日二人で貰いに行ったペアリング、何でしてないの?」



翔太はそう言うと、目を細めてあたしを見た。


マズイ、制服のブレザーに入れたまま忘れてた!