そう言って、ニッコリ笑う。
珍しく素直なその言葉と表情に、あたしは照れくさく感じなからも、話を逸らすようにして言った。
「っていうか、何で翔太も呼んだの?」
「え、何でって?」
「いやだって、翔太も呼んじゃ健は辛くないのかなぁーって…」
だって、健はあたしのことが好きなんだから、あたしと翔太がイチャついてたら嫌な思いするでしょ。
そう思いながら聞いたら、健は尚も笑顔で言った。
「だってアイツにもいいとこ見せたくて」
「え、」
「俺が世奈の前で大活躍してたら、さすがのアイツだって悔しいだろ、」
そう言って、今度は悪戯な笑顔でちょっと笑った。
なんだ、そんなことか…。
まぁ確かに翔太は試合中ずっと不機嫌だったけど。
そしてその後、健はおかゆを食べ終わるとすぐに横になった。
「ごちそうさま。俺寝るわ、」
「うん」
…ちょっと熱も引いたかな?
そう思いながらあたしもグラタンを食べ終わると、その時ふいに翔太からメールが来た。
「…?」
携帯を開いてみると、そこには絵文字つきで…
“世奈ちゃん、今何してるのー??”
って、賑やかにそう書かれてあった。
そのメールに、思わずニヤけながら、
“晩ご飯のグラタン食べてたー”
って、あたしも絵文字つきでそう返す。
すると…
「早月からメール?」
いつの間にかこっちを向いていた健が、ふいにあたしにそう問いかけてきた。

