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それから数時間が経って、レトルトのおかゆを作ってそれを健に渡した。
「食べさせてあげるよ」って冗談で言ったら、健が顔を真っ赤にして「いいよ、そんなの」って断る姿が面白かった。
そして、二人でご飯を食べていたら、ふと何かを思い出したらしい健があたしに言う。
「そう言えばさ、」
「?」
「この前の試合、見ててどうだった?」
「試合?」
「ほら、一週間前のサッカーの試合」
健はそう言うと、あたしの方にチラリと目を遣った。
…あぁ、あの試合のことか。
「まぁ…よかったんじゃない?あんたがサッカー部のエースだっていうからどんなもんかと思ってたけど、意外とよく出来てたよ」
…って、めっちゃ上から目線ーっ!
あたしマジ何様だよ、
そう思いながらコンビニで買ったグラタンを食べていると、健が嬉しそうにあたしに言った。
「ほんと!?」
「!」
「ほんとにそう思った!?」
あまりにも目をキラキラさせて言うもんだから、あたしは「う、うん…かっこよかったよ」なんてついそう言ってしまう。
うわ、しまった…確かにそんなことは思っちゃってたけど!
「ご、ごめっ…今のは…!」
ナシ!
そう言おうと健の方を見たら、健が凄く嬉しそうな顔をしているから、あたしはそれ以上何も言えなくなった。
「やっべー嬉しい。好きなコからかっこいいって言われるとか、」
「!」
「やっぱお前呼んでよかった、」

