兄貴はそう言って、アイスコーヒーを口に含む。
「何で図書館なんて嘘吐いたの?」
疑問に思ってあたしがそう聞けば、兄貴は…
「え?やって、ほんまは彼女に会いに行く、なんて言えへんやん。バラしたないから適当に嘘吐いた、」
そう言って、悪戯っコのように笑って見せた。
「…ふーん。そっか」
「せやで。ごめんな、黙っとって」
…あーあ。ほんとに凄い安心したよ~。
そう思うと、あたしは椅子から立ち上がった。
「え、何処行くねん」
「ちょっと電話してくる、」
「は……でんわ、」
あたしはそう言って、携帯を弄りながら席を離れた。
健 side
世奈が席を離れてしばらくすると、勇斗くんが俺に言った。
「…なぁ」
「うん?」
「ええんか?あれ」
「…」
勇斗くんはそう問いかけると、真剣な顔をして俺を見つめる。

