「てか、次移動教室だよー」 そうでした! 「もう、紬おそーい!減点されたらやだから先に行くね〜!」 あー!御子ちゃんー!待ってよー! 私も減点されたくないよー!あの理科の先生厳しいからなー… どどどうしよう!教科書がない!ない! 時間もない!ない! テンパりすぎてあたふたな私の背後に誰かがいることに気づいた。 「へ?」 「教科書どうせないんだろ。貸す」