「うわーーーーーーーーーー!!!!!!!!」キス・・・しちゃった？渡を見ると真っ赤になっていた。

「ごめん。」え？「なんのことについて？」

「い、今のことと・・・四年前のこと。」心臓が爆発しそうな気持ちになった。苦しい。

いつの間にかあたしは涙を流していた。全て思い出した。

そう、彼があたしの楽しく過ごせるはずだった中学生生活を真っ黒に染めたんだ。

「許さない。」すると渡のフアンらしき女の子達がお菓子をもってやってきた。

「大丈夫？逢瀬くん。」

「サヨナラ渡。」みんながいっせいにこっちを見た。だけど構わず、

「四年前。あなたにそう言ったけど振り替えってくれなかった。あたしはそのことに怒ってるの。」

「聞こえてたよ。」え・・・・

「振り返りたかったけど、サヨナラを言ったらもう一生会えなくなりそうじゃん!」




そう言って笑った。


そんな渡の口に今度はあたしからキスをした。




「大好き・・・」みんなこっちを見ていて、死ぬほどはずかしかったけどそれよりも"うれしい"の


ほうが多かった。

やっぱりあたしは渡ことを嫌いになれないんだ。


ありがとう渡。あたしを幸せにしてくれて。




でもごめん。きっとあたしはあなたの前から姿を消す。