「宜しく。これ、駅前のパン屋のパン。もし良かったら食って」 「ありがとう。いただきます」 そう言って、如月に向かって微笑んだ。 「い、や、」 如月は目を逸らして 首をポリポリとかいた。おどおどしてる。 なんだ、こいつ。 「?」 「いや、なんでもない。んじゃ、また明日」 「そか、んじゃ」 ガチャリとドアを閉めた。