「なんか、柔らかくなった」
「ちゃんとね、生きてみようって自分の中で整理できた」
「……如月?ってやつのおかげ?」
「んーん。あいつは、あたしに真正面からぶち当たってくるような馬鹿。あたしもあんな風に正直に真っ直ぐに生きれたらなぁって思うような、なんていうの、目標?みたいな」
「そっか。あいつ馬鹿そうだけど、いいやつっぽいもんな」
「うん。優しいやつだよ」
「誰が、お前を変えたのか、気になるもんなだな」
「ふはっ。いずれ分かると思うよ」
「付き合ってんの?ソイツと」
「男前提なんだ。付き合ってないよ。」
「じゃーまだ、希望はあんのな」
ニッと笑った大和。
「大和だって変わったじゃん」

