ボンッ
「やっべ!爆発した!」
あたしのクラスのムードメーカー
如月黎人(キサラギレイト)が、科学の実験で
薬品を爆発させた。
周りは大笑いしている。
だが、
科学の担当の七瀬にみっちり怒られてる。
如月は半泣き。
「はい、では、この馬鹿のようにはならないように、順序を守って安全に実験を始めて下さい」
「馬鹿じゃないっすって!」
「自覚してんじゃねーか。別に誰もお前とは一言も言ってねえけど?」
「あ。…なっちゃんの馬鹿!」
「なっちゃんて、ネーミングセンスねえな。さすが、如月」
科学室に笑いが溢れる。
あたしは、黙ってノートを写す。

