「ナメてるの?ていうか、好きで母親やってるわけじゃないわ。」
あたしのお母さんもそうだったのかな。
「あたし、親いないんです」
「だからなに?」
「二人で心中しました」
「それは大変ね」
大変だなんて思っていない口調。
別に求めないけど。
「なんであたしを殺さなかったんだと思います?」
「そんなの面倒臭かっただけの話じゃないの。はぁ、アタシ関係ないし。」
「お母さんは、なんで産んだんですか?子供を」
「愛してる人との繋がりが欲しかったのよ」
「じゃあ、子供は道具ですか?」
「そうよ。」
「要らなくなったら捨てるんですか?」
「そうよ?」
さも当然のように言う母親。

