お互いに想い合ってるとか、
ふざけんなよ。



俺は唇を噛んだ。血が滲むほど。



涙が込み上げてきそうだったから。



「よし!皆!自習しとこうぜ」



ざわざわする皆に言い、
黒板にへったくそな字で自習と書いた。



教師のクセに、そんくらい言ってけよ。



何かがあった。

でも、なっちゃんがいれば大丈夫。


そういう風になっちゃんを
信頼してる俺も俺だけど。



そのあと、救急車が来て、警察が来て。


でも、学校には
麻欧ちゃんの姿はなかった。