PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]





「サボろ。」



屋上のドアを開けると人影があった。


誰かいる。



「え………」



落ちた。


え?



お、ちたよ。



あたしは今までにないくらい走った。




校舎の中に入って、自分の教室に。



きっとまとめであたしたちの教室で科学をやっているはず。



でも、そのときあたしはなんにも考えてなかった。




ただ、


ただ、





「七瀬!!!!!」




七瀬の元へと走っていた。