PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]




「うん。」



「やっぱり、なっちゃんは特別なんだ。」



あたしにも分かんないんだよ。あいつは。



「あの人は教師。しかも担任。」



「でも、仲いいよね。」



「…………あの人はあたしと似てる。」



そう、似てる。


関わりたくない。誰とも。



きっとそうなったのは、
教師になってから。



じゃなきゃ、教師なんかになるわけない。



関わりたくなくても、
何故か繋がりがあるんだ。




「如月、もう話しかけないで。告白してくれてありがとう。でもあたしはね、如月が思うような人間じゃない。」



そう言って、屋上を後にした。