PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]





「可愛いね。もう少しで終わるから」

「ギャハハ、夏斗、完璧ヤる気なのかよ」

「やば、その子泣いてんじゃん」

「…ふぁ…やめ…ぅ」

「大丈夫だよ、やさしくするから。ね?」





一人の男が女の子を襲い、
あと二人は眺めたり、
写真を撮ったりしていた。



制服、隣町の高校のか。

ここまできて、
そんな馬鹿なことしてんのかよ。





「おい。なにしてんだよ」






襲っていた奴がピクッと肩を揺らし、
こちらを向いた。



片方のまゆを下げ、
頭を傾げると唇の端をあげた。




「何してんのって?女の子と遊んでんの。君も混ざる?」



こいつ、やっぱり馬鹿か。




「ねえ、どうする?」



そう言ってあたしの髪に触れる。