PRESENT [ 気だるげなヒーロー ]






如月も喧嘩すんのか。
まあ、人間だしな。




「あ。」





昇降口で話していると、七瀬がいた。



「お?一緒に帰んのか?」


冷やかしのように言ってくる七瀬。



「うっせーよ。ただ家隣だから一緒に行くだけ。」




「ふーん。青春だな〜」




「絶対思ってねーだろ。七瀬もお一人様で楽しそうだな」



「うるせえ。今は仕事が楽しいの」



「はいはい、そーかよ。あんま無理しすぎんなよ。」




「あら、麻欧ちゃん優しい。」


「いつもだわ。んじゃな七瀬」



「先生つけろ。お前も気ぃつけろよー。」





「ん。」