「ほんと?」

「ほんとだって。」

「じゃあこれから会うのは誰?」

「颯だよ!高校3年の、バスケ部の!」

「ああ!あのめちゃくちゃかっこいい人!」

なんか、すげえ出ていきにくいんですけど。

このまま帰るか?

あとで空にはメールでもするとして…

が、ここのマンションのエレベーターは乗るときに音がする。

「あっ、颯!いつから…」

「やだっ!恥ずかしい、聞かれちゃってた!もう、じゃあね、バイバイ、空君!」

早口でそう言うと俺が乗ってきたエレベーターに駆け込んでしたに降りてしまった


「よかったのか?」

「いんだよ、さ、バスケバスケ!テスト期間でボールにさわってなくて禁断症状出てるんだよ。」

うん、その気持ち、すげえわかるわ。

俺もそうだったから。