あゆちゃんが突然机から飛び起きた。

やっぱり、気になるんだよね。

「俺は実家つぐために修業するかなー」

あっ、そうだった!

桐生くんの家はラーメン屋さんだった。

美味しかったなぁ…

「実結ー?ボーッとしちゃって!」

また食べ物のこと、妄想しちゃってた!

「実結は?どうするの?」

「うーん…一応保育関係の仕事につきたいなって思ってるんだ。」

だから県内の大学の、教育学部かな…って思ってる。

「ふーん、実結が保育士かぁ…いいかも!」

「ありがとう!桐生くん!」

ほめられると嬉しくなっちゃうよ。

「実結も早紀も決まってるの?ああー!どうしよう!」

あゆちゃんが頭を抱えた。

「あゆは成績もいいんだし、いきなり夢とかから決めるんじゃなくてとりあえずやってみたいこととか、興味のある分野から大学調べていけばいいんじゃない?」

さすが!

早紀ちゃんはたよりになる!