絶対やせて貰います。


旭君にプロポーズをされた日から3ヶ月が過ぎた……

あの日の夜から毎週欠かさず、結婚の許しを貰いに我が家にやって来る旭君

でもまだ父から結婚の許しは出ていない。

「もう何度言ったら分かってくれるんだ?
……君のことをどうこう言ってるんじゃない。まだ早過ぎる。唯されだけだ」

娘に付き合っている相手が居るなんて聞いたことも無いのに、いきなり『結婚の許しを貰いに来ました』と言われたら驚くのは当然だと思う。

最初こそ母も唖然とした表情をしていたけど、旭君が足繁く我が家を訪問する度に二人の間に親密さが増して行き、今では「お義母さん」「旭君」呼び合う仲だ。

近頃は旭君一人がやって来るのではなくマリアさんやひかるちゃんも一緒に同行するようになって、最早結婚の許しを貰いに来ているのか?

ただ単に家族同士の親睦を深め合っているのか分からなくなってきている。

どうして小岩井父だけが居ないのかと言うと……

以前、挨拶のために小岩井家の全員で我が家を訪ねてくださった。

旭君がいつものお約束で「鯉子さんと結婚させてください」と父に頭を下げたところ、

父がいつもの調子で「まだ早過ぎる。あと2、3年してからまた来なさい」と突っぱねる。

それを見ていた小岩井父は娘を持つ父親の気持ちが誰より分かるため思わず……

「旭。もう少し待てないか?」と言ってしまい、うちの父を大喜びさせた。

その後……強制退去させられた小岩井父はあれ以来、我が家に一度も来ていない。