絶対やせて貰います。


私の左手の薬指に光り輝くエンゲージリングが見えた途端にマリアさんの表情に変化が起こる。

「旭……良かったわね……」顔にいつもの微笑みを浮かべ、感慨深げに祝福してくれたと思ったら……

キリッと再び厳しい表情になる。

「錦野のご両親から結婚のお許しを貰えるまで、

不埒な振る舞いは絶対にダメよ、旭……」

そう釘を刺された旭君はコクコクと頷き、安堵の表情を浮かべている。

これには私もトホホな表情になる。

だって私は少しも嫌がってませんよ……マリアさん。

やっと両想いになれたのに、清く正しい男女交際をマリアさんが推奨しているとは知らなかった。

『一刻も早くうちの両親に許しをもらい堂々とイチャイチャしてやる』

両掌を握り込み静かな闘志を燃やす私だった。