絶対やせて貰います。


それから待ち合わせの時間より少しだけ早く店に到着した私が店内でキョロキョロと視線を動かしてカンナちゃんを探している様子を見ていたらしい店員に「お待ち合わせですか?」と声を掛けられた。

「あの、上杉で予約が入ってますか?」と聞いてみると「しばらくお持ちください」と予約を確認してくれたけれど「あいにくと上杉様での予約は入っておりません」と申し訳なさそうな返事が返ってきて戸惑いを覚える。

まだ早い時間帯だったから空いている席もちらほら目に付くので、そこで待たせて貰おうと思っていたら出入り口の自動ドアが開いてカンナちゃんが入って来るのが見えた。

「先に来てたの……ごめんね。こい」

カンナちゃんは私にそう言ってから定員さんには「吉川で予約したのですが……」って言うもんだから驚いた。

「吉川様ですね。こちらの席になります」

『どうして?遼君も来るの?』頭の中ではクエスチョンマークが飛び交っていたけど黙ったまま店員さんの後ろをカンナちゃんと付いて行ったら偶然にもそこは一年前に旭君と再会したあの席。

10人掛けのテーブル席なのは何故?

また謎ばかりが深まっていく。

カンナちゃんと飛鳥ちゃんと私の3人じゃないんだ、他に誰が来るのかな?そんな事を考えていたら「……こい。おーい」と目の前で手をヒラヒラ振られていた。

「先に何か飲み物たのも」

メニュー開いているカンナちゃんの隣に座り、何となく目に付いたジンジャーエールを生ビールと一緒に注文して貰うことにした。

それにしても聞きたい事はいろいろとある。

でもカンナちゃんが話してくれるのを待つべき?

飛鳥ちゃんが来るまで待った方がいい?

又もや頭の中でグルグルと思考が独り歩きを始めるけれど……

今度それを打ち破ったのは飛鳥ちゃん登場だった。