絶対やせて貰います。


翌日。講義が始まる前に話がしたくて、いつもより少し早く大学に着いた私はカンナちゃんが来るのを待ちわびていた。

それなのにいつまで待ってもカンナちゃんは現れない。

そして何の連絡も無いまま、午前中の講義に姿を現すことは無かったから連絡を入れてみたけれどコール音の後暫くすると留守電に切替わってしまう。

『カンナちゃん。どうしたのかな?』

一人で寂しく弁当を食べようとした矢先に私を呼ぶ声が聞こえて振り返るとカンナちゃんが慌てた様子駆け寄って来るのが見えた。

「ごめんね。心配した?」

少し疲れた様にも見える。でもいつも以上に艶っぽくてキラキラと輝きを増して見えるのは何故ですか?

「うん。心配してた……」

一拍置いて、カンナちゃんの顔をマジマジと見つめながら惚れ惚れと呟く。

「今日のカンナちゃん、まっ眩しいくらいに綺麗……何かあったの?」

「・・・・・」

無言のまま真っ赤に染まった表情のカンナちゃんを見て思ったのは、何があったのかは分からないけど、何かがあったんだってこと。

「今は時間が無くて話が出来ないけど、夜一緒に食事できない?報告したことがあるの。時間つくれる?」

私も話を聞いて貰いたかったけど、どうもタイミングが微妙だ。

カンナちゃんの報告の方を優先することにして「うん。大丈夫だよ」と返事をした。

ホッした表情をカンナちゃんが見せたことからもかなり重要な話らしいと推測できる。

「飛鳥には連絡ずみ……待ち合わせの場所は飛鳥の会社近くの居酒屋ね。ほら一年前に一度行った店。時間は飛鳥の仕事終わりの6時頃でいい?」

その場所なら良く覚えてます。かなり衝撃的な思いを味わった思い出の場所ですから……

「うん。分かった」

カンナちゃんは本当に急いでいたらしく、私にこの件だけを伝え終えたら直ぐに慌ただしく帰って行った。