「私たちはこいが美味しそうに食事をするのを見るのが大好きだけど……

『デブ』とか体型のせいで嫌味を言われるのを見るのはムカつくの

だから絶対やせて貰いますから……ふん」

鼻息も荒く捲し立てるカンナちゃんに恐れを抱き、これは本気でダイエットしないといけないんだ漸く観念した瞬間だったかも知れない。

「こい……ちょっと立ってみ」

そう言われて直ぐに立ち上がるものの……

カンナちゃんの剣幕に体は直ぐに反応しても恐れで顔は引き攣っている。

何とも情けない表情をしているだろう私にスマホが向けられたと思ったら

「パシャリ」と何度もシャッターを押す音が響く。

『何で写真?』とは思っても今のカンナちゃんに聞く勇気は私にない。

写真を撮った理由は教えてくれるまで待つ事にした。

「この写真プリントするから冷蔵庫に張り付けて」

カンナちゃんからよく分からないことを言われたけど、おとなしく黙って頷いた。