絶対やせて貰います。


私は本来家事は大好きで負担に思った事は無い。

それでも家を空ける日が多くなると出来ない事も増えてしまうのは初めから分かりきった事で家族には申し訳ない気持ちだったから

「こいが何でも進んでやってくれるからお母さん甘えてたのよねー

こいがお嫁に行ったら食事にも事欠く……

そんな錦野家になる前に手を打たなきゃねー“娘離れ”するにはいい機会よ」

「お…お母さん。

私、直ぐに結婚なんかしないからまだ当分あてにしてくれて構わないのに……」

家族には彼が出来た事を報告する前にもう別れてしまったから悠斗君の事を話す機会がなかったのが幸いだったと思える。

ことちゃんは悠斗君と付き合っているのを知っていたかもなぁーと思わない訳でもないけど、付き合っている間も別れてからもことちゃんに何も訊かれた事はないから私も敢えて今回の経緯を話そうとは思わない。

事情を知ったことちゃんがキレて悠斗君に報復しないとは言い切れないし……

「お母さん早く帰れるって?」

ぼぉーと違う事を考えていたらカンナちゃんが突然訊いてきた。

「うん、小岩井家に行ってもいいって」

それから今日私が来るのかと心配しているであろうマリアさんにも連絡を入れる。

連絡を入れるとマリアさんとても喜んでくれた。

何か買って行きましょうかと聞いたらサラダ用の葉野菜を頼まれたのでそれを買って小岩井家に行くつもり。

旭君の予定は分からない。

マリアさんとひかるちゃんとはいつでも連絡が取れるように昨日でスマホに番号を登録済みだけど旭君の番号は聞かなかったから連絡のしようがない。

二人のうちのどちらかと連絡が取れたらそこから旭君に連絡が行く筈だから大丈夫かなと思い直す。

食事の準備をするマリアさんやひかるちゃんと連絡が取れれば事足りるから私の方はそれで不便を感じる事はないなと単純にそう思っていた。