「ヤッターこいちゃん私の部屋で一緒に寝よう」
ひかるちゃんが嬉しそうに寝る場所を提供すると申し出てくれる。
「私の服じゃ大きすぎるけど”大は小を兼ねる”から寝る時だけ我慢して……
今着てる服は直ぐ洗濯しちゃおう」
困った私は誰か何か言ってとばかりに旭君とマリアさんの顔を縋るように見ているのに
「ひかるがすっかり懐いちゃったわね。良かったら泊まって行って……」
マリアさんにまでそう言われてしまう。
「こいちゃん、明日から早速ご指導願います」
旭君の言葉で帰ろうか、泊まろうかと迷っていた心を決める。
『”鉄は熱いうちに打て”って言うし、この機会に明日から早速ダイエット作戦を開始しよう』
「それではお言葉に甘えて泊まらせて頂きます」ペコリと頭を下げた。
「秋緒(あきお)さん、お夕食召し上がりますか?」
マリアさんが小岩井父に夕食を食べるのかと聞いている。
「あぁーもう夕食は済んだからいらない……ちょっと疲れたから先に休む。
皆もあまり遅くまで夜更かしするな、それじゃお休み」
旭君のダイエットの件を話したかったけど疲れているところにお話するのも悪くて言い出せないまま、皆と一緒に
「「お休みなさい」」と小岩井父の背中を見送る。


