「あなたと会うのは初めて……」

「それなら、私が気に障る事言ったのかな?」

「・・・・・」

出来れば腹を割って話し合いたいところだけど、無理強いも不味いよね。

「今日はもう帰るけど、またお邪魔するね。

あの……良かったら光さんも旭君と一緒にダイエット始めない?」

「チッ……」

見事な舌打ちが聴こえた気がしたけど……

空耳でしょうか?

「私もついでに痩せさせて点数稼ごうって魂胆?

痩せればカッコイイお兄ちゃんの妹が私みたいのだっと見っともないって?」

そんなんじゃないのにどう言ったら彼女に気持ちが伝わるのかな。

「あなただって見たでしょ

毎日毎日。

あの品数で大皿料理がテーブルに並ぶの、

それなのにどうやって痩せろって言うのよ。

痩せてるあなたに私の気持ちなんて分かる訳ない。

だからもう、ほっといてよ」