【短編】その瞳に映るもの【完結】







そう言いながら玄関へ向かう。



すると、兄と先輩が真剣な顔をして向き合っていた。



兄はあたしが来たのに気づくとその真剣な顔をやめ、明るく笑う。




「 いってらっしゃい、李月 」



「 行ってきます 」




先輩はぺこりと兄に頭を下げた。



それからの約30分間、先輩の表情は固いままだった。