ピチチ、マンガみたいな鳥の声が毎朝聞こえるのが、ちょっぴり山寄りの都内に住んでいるうちの家の特徴で、好きなところ。やわらかい太陽光も差し込んでくるおかげで、朝になると、起きろ、起きなさいって急かされている気がする。


「んー…」


こつん。

いつもの癖で伸びをすれば、伸ばしたこぶしに固いものが当たる音がした。
何にぶつかったんだろうってやわらかい布団から身体を起こす。
寝ぼけた身体にまぶしい太陽光をさえぎろうと手のひらで目の前をふさいでみる。

ふーっと大きなため息を吐けば目が覚めた気がして窓からのびる太陽光