どうりで寒かったわけだ。積もりそうにないパラパラな雪。 地元はここよりも暖かいだろうな。とぼんやり思った。 厳しい寒さから、暖かかい季節へと移る頃、私は再びあの場所に通うことになる。 …ずっと、止まってしまっている高校生の時の自分をどうにかしに、いきたい。 吹っ切れたつもりだったのに、 未だに忘れられなくて。 思い出すたびに 苦しくなって泣きたくなる。 この想いを消し去る為に。高校へ。