成長してないのを先生に見られるのは、恥ずかしい。視線をさまよわせれば、先生はゆったりと笑うだけだった。 この雰囲気が、好きだったんだ、と思う。 ただ絵を書くことが好きだった、 お絵かきレベルの私が美大に進んで。 絵に関する職業に就きたいと思えたのは、先生と、この場所のおかげだから。