「しゃがんでよね。」


赤くなりながらそう言うと
くすっと笑いながらしゃがんでくれた。


すっと私がキスしやすいように長い睫毛を閉じてくれた


ちゅっ。



小さなリップ音が倉庫に響く。



キスの仕方なんてわからない。


だって、彼氏いたことないんだもん


小さく唇に触れただけのキス。


「へたくそ。」


唇を離した瞬間意地悪な
顔で言われた


「なっ!頑張った‥‥‥のに‥‥‥」


言い返そうと思ったけど
できなかった。


だって