鬼だ…

「だから言ったでしょう。喋ったらばれるって。」

いきなりのスピーカーからの音。

「凛!!!!逃げるぞ!!」

「うん!!」

私達は走り出した。

ダッダッダッダ…

先輩は運動神経が学校1いいため、足が速い。

私は学年1位!
だから、足には自信があった。

「お前、…はぁ…早いな…」

ダッダッダッダ…

なんて、走りながらも話しかけてくれる。

安心させようとしてくれてるのかな?

嬉しい…

けど、そんなこと言ってる暇ない。

後ろには鬼。


「凛、外出るぞ」

「うん!」

いつの間にか、玄関を飛び越えたみたい。