今度は、また私達の教室がある第一校舎に戻ってきた。
「…なに…これ…」
そこには、血が飛び散っている。
「…うっ」
莉奈は口を押さえた。
「…莉奈…トイレ行っておいで…」
莉奈は返事もせずに、近くにあったトイレに駆け込んだ。
…コツコツ…
「!?」
私はかすかな足音を聞き逃さなかった。
きっと、莉奈がトイレのドアを強くしめすぎて、その音で気付かれたんだ…
私は近くの教室に駆け込んだ。
教室のドアから耳をすませる。
…コツコツ
…こっちに向かってきてる。
だめだ…
見つかったら終わりだ。
私は教室の一番隅にある、掃除道具箱の前までゆっくり下がった。
…コツコツ
だめだ。
もう教室のすぐ前にいる。
まだドアの窓からは見えないが、もう時間の問題だろう。
ガチャ
「!?」
すると、いきなり掃除道具箱があいて、その中にひきずりこまれた。
ガチャ
掃除道具箱をしめられると共に教室のドアがあいた。
私は『何者か』に口を押さえられている。
とりあえず今はじっと、その『何者か』
に従った。
コツコツ
鬼はきっと部屋を探し回っている。
…5分ぐらいたっただろうか。
ガラガラ…
鬼が出ていった。
…コツコツ
……コツコツ
………
完全に聞こえなくなった。
ガチャ。
「ぷはぁ…はぁ…」
私は掃除道具箱を出て、振り返った。
「…はぁ」
そこには…
「み、水野…先輩…」
「…なに…これ…」
そこには、血が飛び散っている。
「…うっ」
莉奈は口を押さえた。
「…莉奈…トイレ行っておいで…」
莉奈は返事もせずに、近くにあったトイレに駆け込んだ。
…コツコツ…
「!?」
私はかすかな足音を聞き逃さなかった。
きっと、莉奈がトイレのドアを強くしめすぎて、その音で気付かれたんだ…
私は近くの教室に駆け込んだ。
教室のドアから耳をすませる。
…コツコツ
…こっちに向かってきてる。
だめだ…
見つかったら終わりだ。
私は教室の一番隅にある、掃除道具箱の前までゆっくり下がった。
…コツコツ
だめだ。
もう教室のすぐ前にいる。
まだドアの窓からは見えないが、もう時間の問題だろう。
ガチャ
「!?」
すると、いきなり掃除道具箱があいて、その中にひきずりこまれた。
ガチャ
掃除道具箱をしめられると共に教室のドアがあいた。
私は『何者か』に口を押さえられている。
とりあえず今はじっと、その『何者か』
に従った。
コツコツ
鬼はきっと部屋を探し回っている。
…5分ぐらいたっただろうか。
ガラガラ…
鬼が出ていった。
…コツコツ
……コツコツ
………
完全に聞こえなくなった。
ガチャ。
「ぷはぁ…はぁ…」
私は掃除道具箱を出て、振り返った。
「…はぁ」
そこには…
「み、水野…先輩…」


