私達は今、新校舎の廊下に突ったっている。

周りには生徒もたくさんというわけではないが、ちょろちょろ居る。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」

…かなり近くで悲鳴が聞こえた。

「…凛、逃げよう。」

莉奈は私の手を引っ張って、鬼が来たと思われる反対側の階段をかけ降りた。

廊下にいた、少しの生徒達も、近くの教室に隠れたり、私達と同じことをしたり…


私達はまた、無我夢中で走り出した。