自分の車にのろうとして、目の前に黒い車がとまってるのにきづいた
運転席の窓があき、ティボルトが顔を出す。


「ジュリエット!のってくだろ!」

サングラスをかけたティボルトが助手席をあけてくれた。



すこし...ううん。だいぶドキドキしながら車にのりこんだ。


「顔赤いけど、大丈夫?緊張してる?」

前をみながら笑うティボルトの横顔にまた体中に血がめぐっていく



「え、わかる?」

自分でもわかるくらい真っ赤な顔で言ってる


「ははは。ジュリエットは、人前嫌いだもんな。」


「あ、う、うん。」

ティボルトのことがばれたのかと思った。
ホットしたのと同時に少し伝ってほしかった残念な気持ちになった。


でも、車内できくティボルトの笑い声はいつもよりも近くて体の中で心地よく響いて、幸せな気持ちになった。


他愛ない話をしてるうちに駐車場についた。



玄関にはいるとティボルトは3年のクラスがある第一塔に。わたしは2年のクラスがある第二塔にむかった。




一人になるとさっきよりもずっと鼓動が近くにあるのがわかる。
教室にはいって、あたりを見回す。



いきなり入ってきた真新しいやつにまわりは静かになった。
わたしもよくわからないまましたを向いて、とりあえず後ろの席にむかった。
一つだけなにもおいてない机があったので、そこに腰をおろした。



まだみんなの視線は外れない。


はやく時間がすぎてくれと思ってた時に何人かの女の子に話しかけられた。

「ねぇねぇ、今日ティボルトと一緒に来てた子だよね?名前なんてゆーの?」

気が強そうなあみこみの女の子がひとり前に出て話しかけてきた。



「ジュリエット モルティネス。ジュリエットって呼んで。」
すこしひきつり気味にわらいかけた。


「よろしく、ジュリエット。わたしはキャサリン。右がシャネルで、左がローズ」

「よろしく、ジュリエット」
「よろしく」


「ところで」
一定の儀式を終えたところでキャサリンが身を乗り出して聞いてくる


「ティボルトとどんな関係なの?」


少し牽制するように和やかな笑顔で聞いてくる



「別に。ただの幼なじみ」
…少し冷たかったかもしれない。
でも、しょーがない。
言ってしまって気付いた。ただの幼なじみ。


「ただそれだけよ」
生返事をするキャサリンと目を逸らして答えた。


ちょーどHRが、始まって3人ともまえに散っていった。




そして、一時限目の移動になったとき隣の席になった女の子が話しかけてきた。

「こんにちは、ジュリエット!わたしロザライン。ロザライン カルテ。よろしくね」

「よろしく、ロザライン」



少し緊張気味にこたえた。
ロザラインは肩ぐらいの綺麗なブロンドの髪に長いまつげ、長い手足の美人だった



正直、ロザラインとは話しやすかった。
痛いところにはつっこんで聞いてこない所とか一緒にいて心地よかった


ランチタイムまでロザラインは私のことを気にかけてくれた。


ロザラインに誘われたけど途中でティボルトが来たのでティボルトと一緒に食べた。


講義が全部おわって、またティボルトの車にのせてもらって、やっと家路についた。