「まりや!」
もう一度強めに言うと、まりやは男から手を離しこちらを向いた。
そして…笑った。
ゾクッ俺たちは思わず後ずさりした。だって、まりやの笑顔はもう前とは違っていて、
〝怖い〟以外の何ものでもなかったから。
「どういうことだ?」
「まりやちゃん?…何があったの?」
「これをお前がやったんじゃないよな?」
「まりやさん嘘ですよね、なにかの間違いですよね?」
みんながそれぞれ言っていく。
「みんなー嘘に決まってんじゃん!」そう言ってくれるのを、笑ってくれるのを期待していた。けど、
「私がやったよ。けどなにか問題あるの?」
さっきの笑みと楽しそうな声で少しの期待は砕け散った。

