目が覚めると、そこは、M中学校。

また、山田秋穂が目の前にいた。


「早く見つかってよ。もう、我慢できないよ。」

「大丈夫だよ。今日で終わりだから。」

そう言うと、カウントダウンが始まった。

私は、見つかりやすいところに隠れることにした。

今日のカウントダウンの声は聞いたことのない声だった。


私は、何だか、昔この世界に閉じ込められていた「秋穂」の声のような気がした。

そして、私は角の死角に隠れた。


「かくれんぼを開始します。」


私は、目を瞑って、じっとしていた。

だけど、全然来ない。

私は、何だか安心してしまった。

そして、私が、前を向いた時だった。





「みーつけた…」

山田秋穂がすぐ目の前にいて、にやっと笑って言った。


すると、いつから持っていたのか、のこぎりを使って、私の体をゆっくりと切り始めた。


「いやああああああああ!!!!痛い、痛い、痛い、いた、い、いた…い…」

もう、私は叫ぶ力も無くなっていた。

ただ、痛みにこらえ、段々離れていく上半身と下半身を見ていた。

真っ赤な血が私の体を覆っていた。

すると、のこぎりの動きが少し遅くなった。
それと同時に背中に痛みを感じた。

背骨を切っているのだ。

痛い。

こんなに痛いのに、生きているのが不思議だった。
いっそのこと早く死にたい。

こんな思いをしているよりは死んだ方がましだ。

でも、痛みはものすごく感じるのに、意識は薄れない。


その間に、背骨が切られた。

そして、上半身と下半身が別々になった。

上半身が落ちるときの衝撃で、さらに痛くなった。

「は…やく…、わたし…を…ころ…して…。」

私が力を振り絞って声をだした。

すると、のこぎりを振りかぶった。

そして、思いっきり私の首を切り飛ばした。

その瞬間、やっと私は死ねた。